キャリアコンサルティングとは?
概要の説明です。
後半に試験のポイントを説明しています。私見なので、参考にするかは自己責任ですよ。でも、あながち間違ってはいないはず。
※学習の過程で得られる理解は、組織で仕事を行う上でも大変に役立ちます。具体的な事例は、こちらの記事で説明しています。
○ 成立の経緯と概要
人材紹介会社やそのサービスは、規制の自由化や労働力の流動性の増加に伴い、とても賑やかです。政府が「副業に関するガイドライン」を整備する等、公務員は別として、「就職したら、ずっと1つの会社で」という状況も変わりつつあります。
そんな中、厚生労働省がタイトルの国家資格(検定)を創設したのは、奇しくもリーマンショックがあった2008年頃。
国家資格創設の理由は様々ですが、会社毎に社内資格が乱立して、スキルの統一的な基準や把握が出来ず、クライアントの不利益になるおそれがあったことも一因のようです。
確かに、「ヒューマンリソース○○、キャリア・ディベロップメント○○…etc」イメージ戦略で派手な名前やCMを創るのは、どの会社も同じです。
しかし、何が出来るか、その会社の人以外は分らんのぉ ^^
レベルとしては、
・指導者
‥キャリアコンサルタント技能士1級
・熟練者
‥キャリアコンサルタント技能士2級
・従事者
‥国家資格キャリアコンサルタント
※ 業として名乗る場合は必要
しかし、分かりにくい…
当初は、既存の社内資格については、経過措置で3級を充てがうつもりだったようですが、どうも業界団体の反対にあったようだと聞いてます。あくまで噂話ですが。
まぁ、「3級」と「ヒューマンリソース〇〇、キャリア〇〇」では、印象がまるで違います。一般的に、履歴書に記載する資格の等級は、上から二番目からが目安となっていますしね^^
○ 試験の概要
試験は、筆記(択一)、筆記(記述)、実技(ロープレと試問)の三種類です。
筆記は択一と論述で同じ日に実施されます。
論述は、課題を持った相談者に対して、どのように解決プランを立てるのかを説明します。次の3つを意識して下さい。
①どのような技法を使うのか明確にした方が良いです(折衷含む)
実技は、制限時間内にランダムに設定されたクライアント役に対し、問題を把握共有し、問題解決策の端緒まで受け入れてもらう必要があります。
ここは、②感情への応答を忘れずにして下さい。プラン先行でクライアントの気持ちが置いてけぼりになったという話は良く聞きますよ!
試験官は模擬面接終了後、口頭試問で「受容していたか」「どのような技法を用いたのか」、「今後の展開はどうするのか」等の質問をして、コンサルタントの理解を計ります。
仮に「ロープレ」で時間切れになっても、③今後の展開を正確に説明出来れば、まだリカバリーのチャンスはあるようです。
ちなみに、クライアント役は、既に合格したキャリアコンサルタントから選ばれます。
この辺りは相性もあると思いますし、クライアントのキャラ設定次第で、試験の難易度は格段に上がります(私見)。
口頭試問でその点も言及出来ますが、クライアント役との相性もあります。
この資格は、人材紹介会社や派遣会社、ハローワーク等の公的機関で活用されてるようですが、高校や大学の進路の先生が取得すると有用かもしれません。
業とするかは別として、自分のキャリア形成やコミュニケーション能力を振り返るうえでも、大変勉強になる資格ですね。
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