話を聴くということ ②
本日も話を聴くということについて語っていきます。
前回は、話を聴く姿勢について説明しました。まぁ、態度のことなんですが、「自分は出来ているよ!」と思う方は、前回の内容を参照してみて下さい。本当にできていますか?
今回は、聞き役になる側の性質について説明します。
〇 人は話を聴けないことを自覚する
脳みそは、少しでも自分が気になることを考えようとします。
脳は、いつでも膨大な情報を処理したがりますから、自分がちょっとでも気になっていることがあれば、すぐ考えようとします。瞑想やっている人なら分かりやすいと思いますが、アレコレ頭に浮かんできますね。人の話を聴いている時を思い浮かべてみて下さい。
聴いている時に、「〇〇どうだったかな?」「あそこで〇〇は何をしているのかな」などを頭に浮かべたりした経験はありませんか。
騒がしい所(カフェなど)でも興味がある内容だと、自然とキャッチしていたりします。これは、芸能人の話とか、誰かの不幸とか、人それぞれだと思いますが、自分だと「〇〇が先行販売された」等の話はすぐ耳に入るかも。
脳みそは、判断を迅速化しようとする傾向もあります。
人の話を聴いている時に、すぐに「〇〇の件だな」と判断してしまったりします。その通りなら、まだ良いのですが、異なっていたら、自分が話す内容も相手が受け取る内容も丸っきり違ってきます。
この手の話は、確証バイアスや統計的バイアスなどの思い込みも絡んできますが、また別の機会に。あと、ダニエルカーネマンの「ファスト&スロー」は、ノーベル賞を受賞した著者がバイアスについて詳述している名著ですので、お薦めしておきます。
話が少し脱線しましたが、上述のとおり、人はもともと人の話を聴きにくい傾向もあるため、自覚的に行動することが大事だと言いたいわけです。
人から「〇〇の件でお話しがあるのですが」と言われたら、聴く姿勢を取ると共に、上記の傾向を思い出して、相手に気持ちを向ける必要があります。
今回はここまで。次回は、「傾聴」などについても説明します。
-
前の記事
置き時計、何を買う?
-
次の記事
マスク何を選ぶ?
コメントを書く