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沖縄のマイナースポットを訪れる!【伊平屋島】

沖縄のマイナースポットを訪れる!【伊平屋島】

沖縄県島尻郡伊平屋

今回もマイナースポットを紹介(^^)

紹介するところは、伊平屋島です。

まずは今帰仁村の運天港へ。

そこからフェリーで1時間20分の旅程。1日2便の運航となっています。

所在地は沖縄県の北部地域。

通常、この地域は ”国頭郡” と呼ばれますが、伊平屋村は同地域にもかかわらず、 ”島尻郡” となっています。

島尻郡は、沖縄県の那覇市以南の地域となりますから、北部地域に位置する伊平屋島が、そのような行政区画になったのはなぜでしょうか。

皆さん、理由を想像できますか?

正解は、琉球王国時代の直轄領だったから。

島尻郡は、王府直轄領が多く存在した地域を区画しています。そもそも、伊平屋が王府直轄領となっているのは、琉球王国「尚巴志(第二代国王)」の祖父の出身地であった為です。

早速、運天港より出発です。

ちなみに筆者の来島目的はお墓参りです。

フェリー伊平屋です。

ターミナルの券売所で大人5,000円弱(12歳以下は2000円強)を支払って、チケットを購入します。クレジットカードが使えるようになっていました。

※初めて連休シーズンに行きましたが、鬼混みです。

到着です。

この日は、イベントがあって、エイサーの演武を目にすることが出来ました。

ちびらーさよ!

ちなみに「エイサー」は、浄土宗の念仏踊りが由来です。薩摩侵攻(1609年)の前後でしょうか。

県内各地、特に中部地域で盛んです。お盆の時期になると、各地域の青年会が競い合うように道中を演武して、練り歩きます。

独断と偏見で言うと、昔は少しヤンチャな面々が、先輩後輩の繋がりで伝統を紡いできましたが、最近では、移住者や伝統文化に興味のある人の担い手も出ています。都市部である那覇でも青年会による演武が見られるようになりました。

さて、肝心の船旅ですが、航路上は波が高く、家族の一部は完全にダウンしてしまいました。波の高い航路ですし、1時間20分は乗船しているので、酔い止めは持参していると良いかもしれません。

早速ドライブ。

伊平屋は山が多いです。ドライブしていると、稜線が美しく感じられます。人口は1000人程度なので、車や人には、ほとんど遭遇しません。

途中で牛を観察。

今回の目的は、墓掃除なので、お墓周りを清掃します。

海岸の雑草は逞しいです。また、墓の上にあるアダンは伐木しないといけません。

ちなみに沖縄の伝統的なお墓は、菩提寺が無いので、海岸や太陽が昇る東側の山のような場所にあり、単独で作られていることが多いです。

中には ”厨子” と呼ばれる甕があり、お骨が入っています。

訳あって、以前、お墓を開けることがありました。埋葬品の他、厨子甕の書付には「光緒帝○年」などの表記がされているものもありました。

当時は、琉球王国。廃藩置県(廃琉置県)の頃は中国は清。元号も中国に倣う部分があったようです。

美しい海岸側。

ここからは、クマヤー洞窟を紹介します。

島の北東にあるこの洞窟は、天之岩戸伝説の場所でもあります。

見えづらいですが、洞窟の成り立ちについて記述されています。

北部地域の大部分がそうですが、何千万年以上前の地層が隆起してますので、沖縄県の中南部とは、地質は異なります。

長い階段から洞窟の入口に向かいます。周辺の岩を見ると、古い地質の層になっているのが分かります。

洞窟の入口。

帰り道の写真になりましたが、狭い岩の隙間を潜り抜けます。未就学児やお年寄りは、難しいかもしれません。

隙間を抜けると、洞窟の大きな入口が姿を表します。

中はサラサラの砂が堆積しています。どうやって積もったのでしょうか。

奥まで続いてます。

奥行50m弱?言い過ぎでしょうか。奥は涼しくて湿度があります。

この場所を巡って、江戸時代、天照大神の天之岩戸の地か否か、論争が起きたようです。本州からは遠く離れた地ですが、遥か昔は、地質学的には本州と同一であった場所です。

強ち俗説ではないと思わせる雰囲気がありますね。

以前、パワースポットと称して勝手に祭壇を作っている人がいたようです。

拝所や史跡は、地域の信仰の場所でもあるので、やたらめったら触ったりせず、厳かな気持ちで味わいましょう。


今回の宿泊施設。

民宿はいくつかありますが、おそらく1番綺麗な印象です。その分、価格は相対的に高め。館内にWi-Fi有り。SNSも開設しているので、若い人は馴染みやすい雰囲気。

夜はいまいゆが出ますし、朝は小鉢の種類も多く、ご飯も美味しいです。

東側の潮下浜です。

岩礁が多く、泳ぐ場所ではありませんが、美しい海と奇岩がゴロゴロしています。奇岩の写真撮り忘れました…

シーサーがあります。

控えめに言って最高。

最後は米崎ビーチです。

島を港から左回りにいくと、直ぐ着きます。クマヤ洞窟から経由で行くと、反対側になるので、少し遠くなります。

沖縄本島は、開発や赤土による影響が著しいですが、離島の砂の綺麗さは別格。

帰りはあいにくの天気。航跡を見ながら島を後にします。


いかがでしたでしょうか。

伊平屋島には、他にも国の天然記念物になっている「念頭平松」、塩の生産をおこなっている野甫島等があります。

墓掃除の旅程だったので、今回は割愛していますが、皆様も機会があれば、訪れてみてはどうでしょうか。何も無い贅沢を味わうことが出来ますよ。